京都市伏見区の住みやすさやおすすめポイントについて
京都市は11区で構成されており、その中で伏見区は4番目に大きな区です。京都駅の南側に位置しており、都会と田舎の中間のような印象があります。
水運が盛んに行われてきた歴史から、城下町として発展を遂げています。また、交通の利便性の高さからベッドタウンとして人気があります。
今回はそんな京都市伏見区について、治安やアクセス面を踏まえながら住みやすさを解説していきます。
京都市伏見区の治安について
京都市伏見区は、京都駅の南側に位置していることから、治安が悪いのではないかと不安に思う方が少なくありません。しかし、犯罪発生件数で比較すると、京都市内11区内で6番目なので、それほど悪いわけではありません。
京都市伏見区は、エリアが広いため、地域によっては治安の悪いところもあります。伏見桃山駅西側や丹波駅周辺などは人通りが多いことから、比較的安全性が確保されています。
また、京阪本線と京阪宇治線の2路線が通る中書島駅周辺には、閑静な住宅街が広がっており、ファミリー世帯が多く暮らしています。交通の利便性も高く、住みやすい街として定評があります。
京都市伏見区のアクセス面について
京都市伏見区は交通の利便性が高い街です。中心部には、JR奈良線や近鉄京都線、京阪本線が通っています。
お出かけやショッピングスポットとして人気の京都駅や四条河原町に乗り換えなしでアクセスできます。週末には足を延ばして県外への旅行も気軽に行ける点も魅力的です。
京都駅までの所要時間は10分ほど、京橋駅までは約40分ほどなので、京都市内や大阪方面への通勤・通学にも便利なエリアです。近年ベッドタウンとして注目を集めており、子育て世帯から広く支持されています。
また、市営バスや京阪バスなども数多く運行しているため、京都市内の移動にも不自由しません。自動車の場合は、名神高速道路や阪神高速道路などを利用することで、名古屋方面や神戸方面への移動も便利です。
生活スタイルに合わせて、さまざまな交通手段を選択できるところが、住みやすいポイントの一つです。
京都市伏見区の住環境について
京都市伏見区は、観光地としての色合いが強いですが、実は京都市の中で最も多くの人口が暮らす住宅街でもあります。中書島駅の近くある伏見港は大阪と京都をつなぐ水運の要所であったことから、商人たちの街として繁栄していました。
そんな伏見区ですが、エリアが広いことから、地域ごとに異なる雰囲気を持ちます。深草地区と伏見桃山周辺、淀地区、醍醐・小栗栖地区の4つに分けて紹介します。
まず、深草地区についてですが、伏見区の北部に位置しており、全国的に観光地として人気の高い伏見稲荷大社があることで知られています。深草駅周辺には龍谷大学、墨染駅周辺には京都教育大学があるため、学生が多く暮らしています。住宅街やマンションが多く立ち並んでおり、落ち着いた雰囲気の街に暮らしたい方におすすめです。
次に、伏見桃山周辺は伏見区の中央に位置しています。マンションが多い印象がありますが、昔ながらの日本家屋も現存しています。京都らしい情緒ある景観の中で暮らしたい方に最適のエリアです。
淀地区は、伏見区の中でも大阪に近い南西部にあります。京都競馬場が誕生したことで、競馬ファンから注目を集めています。基本的には住宅街が多く、大阪へのアクセスも良いため住みやすい地域です。
最後に紹介する醍醐・小栗栖地区は、伏見区の東側にあります。生活圏は伏見区中心地よりも山科区になります。醍醐駅周辺には大型商業施設や飲食店が多く、生活しやすいエリアです。大阪との距離は離れますが、滋賀県や愛知県方面へのアクセスが良いという魅力があります。
伏見区には6つの公共交通機関があり、26の駅があります。駅周辺は人通りが多く、飲食店やコンビニなどのお店が並んでいるため、一人暮らしでも安心して生活できます。
エリアによって特色がちがうため、自身の生活スタイルと合う地域を選ぶことが大切です。
京都市伏見区で住みやすいエリア
京都市伏見区の中でも特に住みやすいエリアを3つ紹介します。
伏見桃山駅西側
京阪本線「伏見桃山駅」の西側は、伏見区の中でも最も治安が良いとされています。駅を降りて西側に進むと、アーケード付きの大手筋商店街が続いています。
さらに周囲には、ショッピングモールや病院、役所などの施設が一通りそろっているので、生活に困ることはありません。人通りも多いため、安心して暮らせるでしょう。
丹波橋周辺
丹波橋周辺には京阪本線「丹波橋駅」と近鉄京都線「丹波橋駅」の2つの駅があります。また、広い国道も近くにあるため、夜でも人通りが多いという特徴があります。
街灯も多いため、夜間に帰宅するという方も安心できます。
中書島駅北側
中書島駅には、京阪本線と京阪宇治線の2路線通っています。駅周辺には住宅街が広がっており、落ち着いた雰囲気があります。
駅の利用者も多いため、治安が保たれています。
京都市伏見区の観光スポット
京都市伏見区は、歴史的建造物が多く残っていることから、国内外問わず人気のある観光地です。伏見区で暮らすのであれば、ぜひ訪れたい観光スポットを3つ紹介します。
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は、全国に約3万社あると言われている稲荷神社の総本宮です。平安遷都よりも古い歴史があり、和藤4年(711)に建立されたとされています。
商売繁盛や家内安全の御利益があるとされており、年間を通して多くの参拝者でにぎわっています。そんな伏見稲荷大社の見どころは、朱塗りの美しい千本鳥居です。
千本鳥居の歴史は新しく、江戸時代以降に「願い事が通るように」という願いを込めて、鳥居の奉納が広まったそうです。現在では、境内全体に1万基以上の鳥居が並んでいます。
伏見稲荷大社には、境内のあちこちに稲荷神社の使いと言われるキツネの像が配置されています。神社でおなじみの絵馬についても、こちらではキツネの形をしており、自由にキツネの顔を描くことができます。
醍醐寺
京都には数多くの世界文化遺産がありますが、醍醐寺(だいごじ)もその一つです。醍醐寺は、真言宗醍醐派の総本山であり、874年に開創されました。
豊臣秀吉が豪華絢爛な花見を行った場所としても知られており、日本のさくら名所100選にも選出されています。醍醐寺にある五重塔は、951年に創建されており、京都府で最も古い木造建築物として国宝に指定されています。
また、醍醐寺は桜の名所として有名ですが、秋には紅葉を楽しむことができます。特に弁天堂周辺の紅葉は絶景なので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
寺田屋
寺田屋は、幕末の英雄である坂本龍馬が襲撃された「寺田屋事件」の舞台です。旧宅の跡地には竜馬像が立っていたり、隣には当時の寺田屋を再現した「旅籠 寺田屋」があったりと、幕末の京都を体感できる観光スポットです。
寺田屋周辺の桃山エリアは、日本屈指の酒処であり、昔ながらの伝統を引き継いだ日本酒を楽しめるお店が点在しています。京都市内とはまた違った趣ある風景が魅力的です。
まとめ
今回は、京都市伏見区について、住みやすさやおすすめスポットを紹介しました。京都市伏見区は、京都駅の南側に位置しており、区内で4番目に大きい街です。
伏見区には6路線の電車が通っており、交通の利便性が高いという特徴があります。京都駅はもちろん、大阪方面にもアクセスしやすいので、通勤や通学に便利です。
治安はエリアによって異なりますが、駅周辺は人通りが多く、街灯も配置されているので、安全に暮らすことができます。伏見稲荷大社をはじめとして、観光スポットが多い印象がありますが、区内には住宅街が多く、ファミリー世帯にも人気のエリアです。
本記事が参考になれば幸いです。